テレプレゼンスアバターロボットとは?iPresenceが取り扱う全テレロボをご紹介
テレプレゼンスアバターロボットとは?取扱い製品と事例をご紹介
離れた場所から臨場感ある体験ができる、「テレプレゼンスアバターロボット」。コロナ禍で変化した働き方への対応や、病気や障害などの理由で行動範囲が制限される人でも様々な体験ができるようになります。
市場規模は年々拡大しており、株式会社グローバルインフォメーションが行った市場調査レポート「テレプレゼンスロボットの世界市場:業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測(2022年~2027年)」によれば、2027年には5億8,750万ドル規模に達すると予想されている。
今回は、テレプレゼンスアバターロボットとは一体何なのか、iPresenceで取り扱っている製品や導入事例をご紹介します。
テレプレゼンスアバターロボットとは?
テレプレゼンスアバターロボット(Telepresence avatar robot)とはテレビ会議+ロボット+遠隔操作技術を組み合わせたロボットです。
遠隔操作とロボット技術を組み合わせることで、自分の今いる場所から遠く離れた所に存在(プレゼンス)させることができます。
テレプレゼンスアバターロボットの導入で実現できること
テレプレゼンスアバターロボット(以下略、テレロボ)は、スマートフォンやタブレットなどのディスプレイが頭部分についています。(※ディスプレイ統合型もあります)
このディスプレイを使用することにより、テレビ会議と遠隔操作による移動が可能です。使用者は、スマートフォンやタブレット、PCなどでビデオ会議を行いながら、相手側にいるロボットを遠隔でコントロール。これにより、自分が主体となり、誰とコミュニケーションを取るか、どこへ移動するかを自由に決めることができます。
従来のテレビ会議システムとは異なり、ロボットが分身(アバター)として別の場所を歩き回ったり、会話をしたりしてコミュニケーションを取れるのです。今までにない存在感や臨場感といった“まるでそこにいるかのような感覚”を相手も自分も感じることができます。
もし異なる場所にテレロボが設置され、いつでも接続できる状態であれば、テレロボ間の接続を切り替えながら多数の空間へアクセス(テレポート)し、様々な場所でコミュニケーションを楽しむことも可能となります。
また、テレロボの普及により以下のことが可能となるでしょう。
・展示会などイベントへの遠隔参加
・オフィス内の非対面・非接触対応
・教育分野での遠隔授業参加
・医療分野における遠隔面会
・観光地への遠隔旅行
ここ数年でテレロボは急速に進化を遂げ、人工知能(AI)を搭載し、自律的に動作する能力を備えるものも登場しました。
今後ロボットは更に進化し、空間をマッピングして、部屋とロボットのドッキングステーション(保管および充電場所)との間で、自分自身を駆動しながら障害物を回避することができるようになると予想されています。
iPresenceで提供しているテレプレゼンスアバターロボット
実際にテレロボがどのような姿や形をしているのか、iPresenceが提供している製品を例にご紹介します。
<自走式AI搭載テレプレゼンスアバターロボット>
temi(テミ)
AI搭載の自律移動型テレプレゼンスアバターロボット「temi(テミ)」。様々な拡張機能を備えており、距離測位センサーにより室内の俯瞰マップをAIで生成し、クリックひとつで自動移動が可能です。また、目の前の人を自動で追いかける追従モードも有り、遠隔操作の体験を新しいものにしてくれます。
<自走式テレプレゼンスアバターロボット>
Double3(ダブルスリー)
遠隔制御とビデオチャットが可能な次世代のテレプレゼンスアバターロボット「Double3(ダブルスリー)」。マルチデバイス対応でお好きな端末からシンプルに操作が可能で、目的の場所、人にアクセスしてリアルと変わらぬコミュニケーションができます。
KeiganHATO(ケイガンハト)
インターネット経由でWebブラウザからコントロールができるテレプレゼンスアバターロボット「KeiganHATO」。ビデオ会議アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットを装着することで、移動可能な遠隔コミュニケーションシステムとして機能します。
Ohmni(オムニ)
最先端テクノロジーを使用したコミュニケーションロボット「Ohmni(オムニ)」。世界のどこからでもワンクリックでアクセス可能で、見たい場面を自由に見たり、行きたい場所に行くことができます。ノートPC/タブレットを設定する必要もなく、通話に応答するために作業中断する必要もありません。
<卓上型テレプレゼンスアバターロボット>
kubi(クビー)
左右に300度、上下に90度、自由自在に稼働する、最も安価で手軽に利用できるテレプレゼンスアバターロボット「kubi(クビー)」。お手持ちのタブレット端末とkubiを繋ぎ、専用のアプリやサードパーティのテレビ電話アプリを使用することで、まるで通話先の相手が目の前にいるかのような感覚を思わせてくれます。
動く電話テレピー(Telepii)
最もシンプルな小型ビデオチャットテレロボ「動く電話テレピー(Telepii)」。ビデオチャットの繋がったスマートフォンを置くだけで、遠隔で360度(左右180度)自由に見渡すことができます。存在感をテレポートさせ、まるで相手と同じ空間にいるような感覚を体験できます。
OriHime(オリヒメ)
距離も障害も昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボット。子育てや単身赴任、入院など距離や身体的問題によって行きたいところに 行けない人のもう一つの身体、それが「OriHime」です。電源に繋げるだけで操作可能で、難しい設定はいりません。
※商品の詳細情報(価格・性能・サイズなど)は、製品ページをご覧ください。
以上がiPresenceで提供している7種類のテレロボです。市場には他にも様々な姿や大きさで、異なる機能を搭載したテレロボが日夜活躍しています。
テレロボを活用することで、よりコミュニケーションが円滑で豊かなものになり、新たな試みを行うことで人生の選択肢が増え、日常が少しでも過ごしやすくなるように。
iPresenceでは、これらのテレロボや遠隔コミュニケーション技術と多彩なサービスを組み合わせて、遠隔地での体験方法の開発や提供を行い、DX(デジタルトランスフォーメーション)と日本文化や地方創生プロジェクトなどに尽力しています。
テレプレゼンスアバターロボットの活用事例
教育機関
神戸市立高等学校
神戸市内のビルから徒歩15分の高等学校に設置したkubiへアクセスし、遠隔授業参加の実証実験を実施。学校側へ接続した生徒は遠隔でkubiを操作し、上下左右を自分の意思で見回せることで黒板など見たい方向を見たり、休憩時間に友達との遠隔コミュニケーションを楽しんでいただきました。
医療・介護
ICU(集中治療室)
ICU(集中治療室)でkubiを活用し、コロナ患者と家族のリモート面会を実施。感染防止策により病室での対面が叶わないため、従来は窓越しでの対面やインターホンで会話できるようなケアをしている。新たな試みとして、入院中の患者と家族がkubiで対話できる特別ケアを行ないました。
在宅・遠隔勤務
株式会社WOWOWコミュニケーションズ
管理者の在宅勤務や新たな利用方法を検討するため、Double3とkubiを導入。
グループワークの研修にkubiを取り入れることで、講師が近くに行くことなくディスカッション内容を
聞き取ることができ、より具体的なフィードバックを伝えられたとの声をいただきました。