2025年の大阪・関西万博では、案内ロボット「temi」が来場者に新たな体験を提供します。会場内での案内や情報提供だけでなく、遠隔接客にも活用されます。また実際に万博会場に足を運べない方々も、「temi」を通じてまるで自分がその場にいるかのような臨場感あふれる万博体験を楽しむことができます。それでは、その具体的な内容を見ていきましょう。

リモート接客で万博の来場者体験をより豊かに!

大阪・関西万博 施設案内所・休憩所での取り組み

大阪・関西万博には、さまざまな年代の来場者が訪れます。その中には、完全にデジタルな環境に慣れていない方もいらっしゃいます。特に、会場内の施設が多くて迷ってしまうこともあるでしょう。

万博会場内の施設案内所や休憩所では、来場者がテレプレゼンスアバターロボット(以下テレロボット)「temi」を通じて遠隔接客を受け、情報提供や案内スタッフとの円滑なコミュニケーションを楽しむことができます。「temi」を通じた遠隔接客は、まるで目の前にスタッフがいるかのような安心感を提供します。また、テレロボットが遠隔操作されることで、施設内を移動しながら案内を受けることも可能です。この取り組みにより、来場者の体験はさらに豊かで便利なものとなります。

「temi」活用シーン

  • 情報案内
    AIエージェントを搭載したテレロボット「temi」が、来場者に情報を提供します。問い合わせがあれば、遠隔地にいるスタッフと繋がり、必要な案内が行われます。
  • リモート接客による問い合わせへの対応
    遠隔地にいる案内スタッフと連携することで、来場者が求める情報をリアルタイムで提供されます。

開催期間:2025年4月26日(土)~5月5日(月・祝)を除く全日
場所(現地開催場所):西ゲート施設案内所、休憩所4

病室や自宅からも「temi」で万博に参加できる!

「temi」で叶える万博体験 — 病室や自宅から参加できる「どこでも万博」

「temi」の活用は、万博会場に足を運べない方々にも広がります。病気や障がいで移動が困難な子どもたちが、まるで万博の会場を歩いているかのように、バーチャルでパビリオンを体験できるプロジェクト「どこでも万博」が実施されます。

テレロボット「temi」の遠隔操作で、自宅や病室からでも万博の魅力をリアルタイムで体感できます。視覚と聴覚を通じて届けられるライブ映像と音声で、五感をフル活用した臨場感あふれる万博体験を楽しめるのです。

「temi」の役割

  • リアルタイムの体験を提供
    遠隔接続により万博会場を探検することで、パビリオン内の展示への理解を深めたり現地スタッフとのコミュニケーションを楽しみます。

  • 夢と希望をつなぐ技術
    「temi」を通じて、移動が困難な子どもたちにとって、万博がもたらす感動や希望を感じてもらえる場を提供します。最先端技術を使って、未来の社会に希望の光を照らし、世界を広げる手助けをします。

開催期間:2025年5月〜7月(不定期開催)
参加方法:インターネットで、「temi」に遠隔接続して万博体験に参加
場所(現地開催場所):イタリアパビリオン/シグネチャーパビリオン「いのちの未来(いのちを拡げる)」
実施団体:スペシャルキッズ未来構想チャレンジコンソーシアム

リアルとバーチャルが交差する時代へ

temi」を通じて、万博が体験できるのは、単なる新しい技術の活用にとどまりません。遠隔操作で、どこにいてもリアルタイムの体験ができる「temi」の力は、未来の社会に新しい形のつながりを提供します。

万博会場では、テクノロジーと人との温かなつながりが融合し、来場者一人ひとりに心地よい体験を届けてまいります。