自動走行や主体的な操作、リアルな遠隔コミュニケーションを可能にしたテレプレゼンスアバターロボット(以下、テレロボ)の「Double3」と「temi」。
スタイリッシュなDouble3、かわいらしいtemiというように、見た目の違いはありますが、使いやすさや機能の違いが気になっているのではないでしょうか。
この記事は実際に使ったときの操作感や、優れた点をDouble3とtemiで比較しました。導入するときの選択基準になるので、ぜひ参考にしてみてください。

テレプレゼンスアバターロボット(テレロボ)とは・・・テレビ会議+ロボット+遠隔操作技術を組み合わせたロボット

Double3とtemiの操作感の違い

Double3操作画面

Double3操作画面


Double3とtemiは操作方法は似ていますが、操作感の違いがあります。
両機の印象としては、近距離の移動でレスポンスの良さがあるDouble3、広い空間での移動が便利なtemi、といったところです。

主観画面での操作感の違い

temi操作画面

temi操作画面


Double3とtemiの主観画面では十字キーや画面クリックで移動や操縦ができるのですが、操作感の特徴があります。
スリムボディのDouble3は本体の移動開始が早く、軽快な動きです。一方重量のあるtemi本体の動き出しは若干タイムラグを感じるかもしれませんが、画面ブレがなく安定感があります。

移動方法の違い

Double3の移動は自動認識された地面のドットをクリックして移動する「Click to Drive」があります。距離センサーで障害物を避けて走行するので、慣れていなくても楽しく操作が可能です。

Double3「Click  to Drive」

Double3「Click to Drive」


temiは認識されたフロアマップを選択する自動移動と、人を認識してついていく追従モードが便利です。広い空間でもワンクリックで目的にたどり着くことができます。

temi 追従モード

temi 追従モード

Double3とtemiの優れた機能を比較

Double3とtemi、それぞれに備わった優れた機能を紹介します。

Double3の優れた機能

Double3は5人まで同じ画面を共有して会話が楽しめ(Multi Viewer)、相手が操作できるWebサイトを表示したり、画面共有で動画を再生することができます。
また相手の目線に合わせて高さ調整した画面に、タイピングを表示して文字伝達ができたりと、コミュニケーションの幅が広がるという利点があります。
PTZカメラで広角からズームを視認でき、さらに詳細な画面情報を残したい場合は「カメラ撮影」でJPEG保存ができます。

こちらの記事で詳しく説明しています。
https://ipresence.jp/blog_double3_method_of_operation/

temiの優れた機能

temiの操作は「temi center」で自動移動や高度な操作機能を使うことができます。
距離即位センサーでフロアの俯瞰マップを作成することができ、任意の場所にクリック一つで自動移動。地点登録をしておけば、操作不要で周回(パトロール機能)することもできます。
「シーケンス」でtemiの動きや応対をプログラミング登録することもできて、自動案内や接客にも活用ができます。

こちらの記事でも説明しています。
https://ipresence.jp/blog_telerobot_temi/

シーケンスの詳しい説明はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=nZUZHVeWnKY

Double3?それとも temi?シーンごとのおすすめ

Double3とtemiの特徴をもとに、お使いのシーンを例にして、利用しやすい機種を紹介します。

コミュニケーションを重視した管理監督に!

Double3

Double3


社内での濃密で高度なコミュニケーションができ、現場管理に特に力を発揮できるのはDouble3です。
広大な空間でなければClick to driveで簡単に移動ができ、相手の目線に合わせたリアルに近いテレビ通話ができます。
動画の画面共有やQRコード、URLでWeb共有もできるので、情報伝達のパフォーマンスが高いといえます。

先進的なデザインでインパクトを与えたい

車輪タイプのモバイルベースで、顔が映った画面が自由自在に動き回るという革新的なデザインで、訪問者にインパクトを与えられるのはDouble3でしょう。
「どうやって自立しているの?」「操作のしかたは?」と話題のネタになること間違いなしです。

社内だけではなく顧客対応にも使いたい

temi

temi


社内利用はもちろんのことですが、顧客対応にも活用したい場合はtemiがおすすめです。
temi centerでtemiの動きやコメントを登録をしておけば自動応対も可能。temiに入ってもらえば追従モードでガイドもできるので、操作に慣れていなくてもリモートエクスペリエンスを提供できます。

イベントなどの騒がしい場所で使いたい

人が大勢集まるイベントなどではマイクスピーカー出力の大きいtemiが役に立ちます。
周りの音がうるさくて会話が聞き取れないとなればテレロボは活躍できませんよね。
またtemiは低重心で安定感があるので、転倒による機器の破損リスクを軽減できます。

【まとめ】どちらも使いやすい!デザインの好みで選んでもOK!

左:temi/右:Double3

左:temi/右:Double3


Double3とtemiの操作感に若干の違いはありますが、いずれも使い慣れるのに時間はかかりません。両機の主要な機能を使うことができれば、使いやすさと便利さを感じることができます。
すでにリアルとテレロボ、仮想空間を自由に行き来する時代がきており、ロボットがより社会や生活に欠かせない存在になりつつある今、導入をしてみてはいかがでしょうか。
Double3とtemiのどちらか迷っているのであれば、デザインの好みで決めても問題ありません。使い方などわからないことがあれば、Double3とtemiさらにohmniなど幅広い機種を取り扱うiPresenceのスタッフがサポートします。

操作体験は随時受け付けていますので、お気軽にコンタクトフォームよりお問合せください。