アバターロボットでリモート勤務を実現

大の葬祭(おおのそうさい)は、大分県豊後大野市三重町に本社を置く葬儀事業会社です。昨年度(2023年)、本社勤務で7年の経験を持つエース女性社員が結婚を機に熊本県への転居が決まりました。結婚という喜ばしい出来事にもかかわらず、優秀な社員を失いたくないという会社の悩みがありました。

アバターロボット導入のきっかけ

エース女性社員との今後の勤務についての話し合いを重ねる中で、アバターロボットの利用が浮上しました。従来のテレビ会議では不十分だった「現地との関わり」を、アバターロボットが補完できるのではないかと考えたのです。大分県先端挑戦課に相談し、県内でのアバターロボット活用のテスト運用を実施しました。その結果、十分な手応えを感じたため、2ヵ所で各1台のアバターロボットを導入し、エース女性社員のリモート勤務継続が決定しました。

リモート勤務での役割とパフォーマンス

現在、彼女は毎日平均3時間程度、アバターロボットを使って勤務しています。新人の教育を含むマネージャー職をリモートで遂行しており、電話での顧客対応、オンライン会議での顧客対応・社内会議参加、アバターロボットを使った本社内業務(社内教育・管理業務)など、ツールを適切に使い分けながらリモート勤務を行っています。このようにして、リモート勤務でもパフォーマンスを最大化しています。

アバターロボットのさらなる活用として、採用説明会への採用担当者としての参加や、葬儀式場での接客業務の運用テストも進行中です。これにより、大の葬祭はリモート勤務でも質の高いサービス提供を目指しています。