iPresenceは、自律走行ロボット「temi」を活用した工場向け巡回・点検自動化ソフトウェア「iPresence-Agent Field Log」の販売を開始しました。

設備の定期巡回・撮影・記録・通知といった一連の点検業務を自動化し、担当者が現場に足を運ばなくても現場の状態を把握できる仕組みを提供します。「将来にわたって同じ品質の点検を維持できる体制を、今のうちに整えておきたい」——そのような考えをお持ちの製造業の企業さまに向けたプロダクトです。

現場の点検業務に、いま何が起きているか

製造業における設備の保全・点検業務は、現在のところ多くの企業で安定的に運営されています。経験豊富な担当者が現場を知り尽くし、積み上げてきたノウハウで品質を維持している——そうした現場は少なくありません。

一方で、中長期的な視点に立ったとき、いくつかの変化が見えてきます。

熟練担当者の退職や異動が、点検業務の属人化リスクを少しずつ高めていくこと。記録が手書きやローカルファイルで管理されている場合、トレーサビリティへの要求が高まるほど対応コストが上がること。夜間・休日の設備確認は現状でも人的な負担があり、今後その体制をどう維持するかという問いが生まれてくること。

これらはいずれも、「今すぐ対処が必要な危機」ではありません。しかし数年後を見渡したとき、いずれかのタイミングで向き合うことになる変化でもあります。Field Log は、その変化を見越して先手を打ちたいと考える企業のためのプロダクトです。

Field Log とは何か

Field Log は、iPresence-Agent*1 シリーズのひとつとして開発された、工場向けの巡回・撮影・記録自動化ソフトウェアです。自律走行ロボット「temi」上で動作し、Web管理画面から設定した巡回ルートに沿って現場を自律走行しながら、各ポイントで設備・計器・メーターを自動撮影・記録します。

取得したデータはリアルタイムでクラウドに保存され、担当者はオフィスや外出先からいつでも確認できます。巡回完了時や異常検知時には、担当者へメールで自動通知が届きます。蓄積されたログはZIPファイルで一括ダウンロードでき、報告書の作成や監査対応にそのまま活用できます。

巡回ルートの設定・変更・追加・削除は、temi本体画面から自由に行えます。設備の配置が変わっても、新しい点検箇所が増えても、外部への問い合わせなしで即座に対応できます。

※1 iPresence-Agentは、temiをはじめとするロボット・デバイスを現場で機能させるためのソフトウェア群の総称で、「その場に人がいなくても、必要な機能が成立する状態をつくる」ことを設計の基本方針としています。

6つの主要機能

  1. 自律巡回 事前に設定したルートに沿って、temiが自律走行します。スケジュールを設定すれば、毎日・毎夜、人の手を借りることなく現場を巡回し続けます。
  2. 定点撮影 指定した各ポイントで設備・計器・メーターを自動撮影します。毎回同じアングル・同じ条件での撮影が可能なため、経時的な変化の把握にも活用できます。デジタルメーターの数値読み取りにも対応しています(精度保証なし、目視確認の補助としてご活用ください)。
  3. 点検ログ自動生成 点検箇所名・撮影画像・点検時刻をセットにして、クラウドへ自動保存します。手動での記録・転記作業は不要です。
  4. メール通知 巡回完了時と異常検知時に、担当者へ自動でメールを送信します。現場から離れた場所でも、状況をリアルタイムで把握できます。
  5. ログデータ一括ダウンロード 蓄積された記録データをZIPファイルで一括ダウンロードできます。定期報告書・監査対応・社内共有にそのまま活用できます。
  6. 巡回ルートの自由設定 巡回ルートはtemi本体画面から、設定・変更・追加・削除が自由に行えます。設備変更やレイアウトの見直しにも、柔軟に対応できます。

こんな現場・企業に向いています

Field Log は、現状の点検体制が安定していながらも、将来的な仕組みの整備を視野に入れている企業に特に向いています。

  1. 夜間・休日の巡回を仕組みで担保したい工場
    担当者が対応できない時間帯も、スケジュール設定に基づいた自動巡回が継続します。異常時には即時メール通知が届くため、翌朝を待たずに確認・対応を開始できます。
  2. トレーサビリティ対応・監査への準備を整えたい企業
    時刻付きの画像ログが継続的にクラウドへ蓄積されます。ISO対応や社内監査に向けた証拠記録の整備を、日常の点検業務と並行して進められます。
  3. 点検業務の属人化をなくし、引き継ぎを円滑にしたい企業
    巡回ルートがデータとして管理されることで、担当者が変わっても同じ品質の点検が維持できます。マニュアル化・標準化の土台づくりにも活用できます。
  4. 複数ラインを効率よく管理したい工場
    設定したルートに沿って複数ポイントを横断的に巡回し、記録を一元管理します。広い現場を少ない工数でカバーできます。

導入の流れ

Field Log の導入は、4つのステップで進みます。

① オンライン会議 詳細な商品紹介とお客様の現状や希望をヒアリングさせて頂き、疑問点の解消や運用可否の判断を支援します。

② デモ実施 実機のtemiを用いた動作確認を行います。現地への持込デモ(初回のみ無償)にも対応しており、実際の設備環境でField Logの動作・撮影精度・管理画面の操作性を体感いただけます。

③ 試験導入 巡回ルートを設定した上で、1〜2週間程度の試験稼働(有償レンタルプラン)を行います。記録の精度・通知の動作・運用上の確認事項を検証し、本格導入に向けた調整を行います。

④ 本格導入 試験導入での確認を経て、本稼働に移行します。稼働後も、運用上のご相談やルートの見直しについて継続的にサポートします。

※試験導入なしでも本格導入は可能です

料金・導入モデル

Field Log は「レンタルプラン」と「購入プラン」の2種類をご用意しています。

レンタルプラン temiのレンタル(1ヶ月〜)にField Logライセンスと初期設定サポートをセットで提供します。まず効果を確認してから継続・拡張を検討したい場合に適しています。

購入プラン temiを購入いただいた上で、Field Logライセンスを年次更新形式でご利用いただきます。複数台展開・複数拠点への導入を見据えた企業に向いています。

料金は導入台数・利用期間によって異なります。お問い合わせいただいた後、個別にお見積もりをご提示します。

iPresence-Agentシリーズについて

Field Log は、iPresenceが展開する「iPresence-Agent」シリーズのひとつです。iPresence-Agentは、temiをはじめとするロボット・デバイスを現場で機能させるためのソフトウェア群の総称で、「その場に人がいなくても、必要な機能が成立する状態をつくる」ことを設計の基本方針としています。

 

現在提供しているラインアップは、自動案内・接客支援を担う「Guide」と、今回販売を開始した巡回・記録自動化の「Field Log」の2製品です。Guideはすでに信用金庫の本店窓口での本運用が開始されており、製造現場における点検自動化を担うField Logとあわせて、さまざまな現場での活用が広がっています。

運用設計から導入後の運用相談まで、現場に即した形でサポートします。ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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