多言語・英語対応で選ぶ工場見学ガイド:音声ガイドとテレプレゼンスロボットの違いとは?
工場見学の英語対応の重要性
工場での英語通訳ガイドは、海外展開するビジネスパートナーや外国人観光客のために非常に重要です。企業・商品ブランディングや、商談に効果があります。
通訳者の代わりに音声ガイドを用意する企業もありますが、最近では自律移動型のアバターロボットが選択肢に選ばれることも増えてきました。なぜそのような変化が起きたのでしょうか?この記事では、英語対応などが必要な工場見学における現状の課題、ツールとしての音声ガイドとアバターロボットの比較や採用のメリットなどをご紹介します。
現状の工場見学における、英語 / 多言語対応の課題
海外からの訪問者や外国人スタッフとのコミュニケーションは、英語ができる通訳者やガイドがいなければスムーズに行うことができません。しかし、通訳者やガイドを雇うことは費用がかかりますし、常に同じ人を配置することも難しい場合があります。
通訳者の不足
業界の専門知識を有する英語ガイドを雇うことは年々難しくなっています。工場見学において、英語でのガイドを行うためには英語を流暢に話せるスタッフが必要です。しかし、多くの工場では英語話者が不足しており、対応できる人材が限られています。常駐で雇用するのではなく、急に数日後の依頼をする場合、より通訳者の手配が難しくなっています。
一貫性のない案内
英語ガイドを人間が行う場合、説明内容に一貫性が欠けることがあります。各ガイドの知識や経験に依存するため、説明が異なることがあり、訪問者にとって混乱を招くことがあります。また、専門用語の使い方や説明の詳細さがガイドごとに異なるため、質の均一性が保てません。
高コストな対応
英語での工場見学対応には高いコストがかかります。英語話者のスタッフを雇用するための人件費や、外部通訳者を手配する費用が発生します。さらにトレーニングや準備にも時間とコストがかかり、工場運営において大きな負担となります。また社員で対応可能な人に依頼することも可能ですが、従業員の本来の業務の負担になったり、専門英語の知識不足により、十分な説明が相手に伝わらないということが発生します。
音声ガイドとアバターロボットの違いとは?工場見学の多言語対応手段としての比較
音声ガイドとは
音声ガイドとは、観光地や博物館、工場などで使用される自動案内システムです。ヘッドホンを装着するなど、機器を渡されて事前にプログラムされた音声情報を提供し、ガイドのように必要な情報を伝えることができます。多言語対応が可能であり、専門的な知識を説明できることも特徴の一つです。
テレプレゼンスアバターロボットとは
テレプレゼンスアバターロボット(以下テレロボ)は、主に一つの場所に固定設置するインフォメーションカウンターの代わりになるタイプと、自律移動が可能で施設内を人のように歩き回りながら説明できるタイプの2つがあります。通訳ガイドや音声ガイドの代わりとして、企業での採用が増えているものは、後者の施設内を自律的に移動できるテレロボです。人間と同じように言葉を話すことができるため、音声ガイドと同様の役割を果たすことができます。遠隔地にいる人がリアルタイムに案内することもできますし、事前のプログラミングにより、自動案内ツアーを実施できるテレロボもあります。
temiが実現する工場案内自動化の仕組み
そこで注目されているのが、テレロボを用いた自動案内と多言語対応です。テレロボをプログラミングすることで、工場案内の自動化が可能となり、日本語と多言語での案内ツアーを作成することができます。
temiの自動説明ロボ機能
テレロボ temi は、柔軟性を兼ね備えた次世代型人型移動ロボットです。13.3インチのモニターを搭載した親しみやすい姿で、代表的な機能として「自動説明ロボ機能」と「テレビ電話ロボ機能」を備えています。
temiの自動説明ロボ機能では、事前にプログラムされた情報をもとに、ディスプレイに表示されるボタンをワンクリックするだけで、施設内を歩き回り、AI音声・映像・BGMスピーカーを駆使した案内ツアーを実施可能です。情報を正確に伝達し、工場見学中に訪問者に一貫した高品質なガイドを提供します。
temiの英語/多言語対応
temiは、工場見学において需要のある多言語対応が可能であり、AI音声が日本語の他に、英語や中国語など18の言語*でネイティブの発音で案内ツアーを作成することが可能です。そのため、英語話者の不足や一貫性のない案内、高コストな対応といった課題を解決できます。さらに操作が簡単で、タッチパネルに表示されたボタンを押すだけで自動説明ツアーを開始することができます。案内ツアーは、直感的なインターフェースでノーコードで作成可能なため、現場の担当者が作成することが出来ます。*英語、北京語、広東語、日本語、韓国語、ドイツ語、インドネシア語、アラビア語、ポルトガル語、フランセ語 (カナダ)、スペイン語、ヘブライ語、タイ語、イタリア語。(2024/8時点)
temiの「自動説明ロボ機能」を用いた工場見学ツアー作成の流れ
音声ガイドと案内ロボットtemiの比較
人件費やトレーニング費の削減
音声ガイド、temi共に英語ガイドのスタッフを雇用する必要がなくなり、人件費を削減できます。
また、外部通訳者を手配する費用も削減でき、全体的なコストが大幅に削減されます。また新しいスタッフが工場見学のガイドを担当する際、複雑なトレーニングが不要となり、効率的に業務を開始できます。
一貫性のある通訳対応
音声ガイド、temi共に毎回同じ説明を提供できるため、通訳品質を均一化できます。
毎回同じ情報を提供するため、訪問者に対して一貫性のある対応が可能です。説明が異なることなく、訪問者は工場の生産プロセスを正確に理解できます。
コンテンツ更新の柔軟性
音声ガイドやtemiは、案内するコンテンツが変更となった場合は柔軟に修正ができるのでしょうか?
英語ガイドは、工場内の展示コンテンツが更新されたり、情報に変更があった場合は柔軟に対応をしてくれますが、この柔軟性の有無が導入成功のキーポイントとなります。
- 音声ガイド: 音声ガイドのコンテンツを更新には、会社に小さな修正でもその都度依頼と費用が必要です。新しい録音やデバイスの再プログラムが必要です。
- temi: temiのコンテンツ更新は簡単で、ブラウザから管理センターtemi centerにログインすることで、どこからでもリモートで設定変更を行うことができます。新しい情報をすぐに追加でき、ユーザーに常に最新で関連性のある案内を提供します。
ツアーの時間マネジメント管理
音声ガイドやtemiは、案内するツアーの時間管理はできるのでしょうか?
英語通訳者は、事前に何分でツアーを終わらせて欲しいと要望を出しておけば、見学者を誘導して時間のマネジメント対応をしてくれます。管理している現場の負担削減のためにも時間通りに業務を終わらせることは重要です。
- 音声ガイド: 見学者は自身のタイミングで見学ルートを辿り、音声ガイドを聞いて、見学スペースを納得するまで見学するため、案内時間の管理や予測が難しくなります。
- temi: temiは通訳ガイドのように、予め設定された時間に説明をして次の案内コーナーへと誘導していくため、毎回ツアーの時間が一定となります。ロボットが通訳ガイドのように動いて案内するため、時間のマネジメント課題も解決しながら、動的で魅力的な案内体験となります。
メンテナンスと衛生管理:
音声ガイドやtemiは、メンテナンス性能の違いはあるのでしょうか?
英語ガイドよりも均一で安心できる専門的な説明を提供できる一方、機械を導入するためにはどのようなメンテナンスが必要なのか、把握することも導入成功のポイントの1つです。
- 音声ガイド: 高頻度の場所では、常に清掃とメンテナンスが必要であり、清潔さと機能性を保つために手間がかかります。それぞれの機器を充電する必要があります。
- temi: temiは見学者自身が物理的に触れる必要がないため、メンテナンスの手間を減らし、非接触の体験を提供します。またtemi自体もシステムアップデートが定期的にされるため、管理者側での手間は発生しません。ツアーが終わった後は、自動的に充電ドックへと戻るように設定するため、メンテナンスの負担を削減します。
工場見学の自動案内ーtemi導入事例
全星薬品工業株式会社は、創業70周年を超える医療用医薬品メーカーであり、最新鋭の無人で稼働する設備を積極的に導入しています。同社の和泉工場では、temiを工場見学のツアーガイドとして採用しました。temiの導入により、工場見学の業務効率が向上し、スタッフの稼働時間が約70%削減され、スタッフの負担が軽減されました。
temiによる一貫性のある高品質なガイドは、訪問者の満足度を向上させ、工場の生産プロセスへの理解を深めました。日本語と英語の案内ツアーを作成されており、ビジネス目的のお客様の案内や採用活動、社員研修などにも活用されています。
temiの紹介とお問い合わせ
temiは、自動案内ロボットであり、高精度な音声認識と翻訳機能を備えています。工場見学において多言語対応が可能であり、特に英語ガイドに優れています。temiの導入により、英語話者の不足や一貫性のない案内、高コストな対応といった課題を解決し、効率的で高品質なガイドを提供します。