テレロボでの遠隔コミュニケーションとzoomミーティングの違い-続編:Avatar Robot for Zoom-
今回はテレロボでの遠隔コミュニケーションと、zoomでのオンラインミーティングの違い続編として、テレロボでの遠隔コミュニケーションに最適なアプリ【Avatar Robot for Zoom】について、iPresence代表のクリスさんへインタビューした記事をお届けします。
-Avatar Robot for Zoomとは-
最初にAvatar Robot for Zoomについてご紹介しておきます。
Avatar Robot for Zoomは複数のメーカー(kubi/Kengan/temi)のAVATARロボット(テレプレゼンスアバターロボット)を、連携させて利用できるアプリケーションです。
app store:
https://apps.apple.com/jp/app/avatar-robot-for-zoom/id1463359897
■Avatar Robot for Zoomの主な特徴
【呼び出し機能】
・遠隔地のアバターロボットをワンタッチで呼び出し
【ビデオチャット機能】
・ZOOMウェブ会議システムをベースに高品質のビデオチャット体験を提供
・既に利用しているZOOMのアカウントの利用が可能
【ロボット遠隔操作機能】
・卓上版テレプレゼンスアバターロボットkubiとの連動
・自走式テレプレゼンスアバターロボットtemiとの連動
・Keiganモーターを利用したテレプレゼンスアバターロボットで利用可能
・ロボットの種類を設定で切り替えて利用
-Avatar Robot for Zoomはなぜ出来たか-
ここからが今回の本題です。
藤本:
前回に続き、よろしくお願いします!
クリス:
お願いします!
藤本:
早速ですが、Avatar Robot for Zoomができた背景を教えてください!
クリス:
はい!元々僕は前職でテレビ会議システムなどの遠隔コミュニケーションシステムを扱ってました。
その当時、企業が使っていた電話会議やテレビ会議、Web会議システムなどは現場ごとにバラバラに導入されているケースがおおく、それを完全な一つのシステムとして統一されたシステムとして使えるものってなかったんですよ。
藤本:
え、そうなんですね。
クリス:
そうなんです。またインターネット経由で会話をするというのもネットがまだ不安定で、クオリティとして当時は難しかったんです。
なのでネットで資料共有しながら、電話で音声のやりとりをしてたんですよ。
藤本:
そんな時があったんですね。
クリス:
本当にこれが同時にできるようになったのってここ5年-10年くらいの間のことで。
電話やテレビ会議、Web会議が一つのシステムとして統一されているシステムのことを”UC”、ユニファイドコミュニケーションて言うんですけど、それができるってすごい画期的なことだったんですよ。
藤本:
へぇー!初めて知りました!
クリス:
当時、代表的なビデオ会議システムって5社くらいあったんですけど、同じ会社同士じゃないと繋がらなかったんですよ。
例えばシスコならシスコ同士、会議に参加するメンバーみんながシスコで統一しないといけなかった。
藤本:
えぇ〜。それはややこしいですね。
クリス:
そうでしょ。そこでブルージーンズっていうクラウドサービスが登場した。
ブルージーンズを使えば、インターネットで別々のビデオ会議システムがつながるようになったんですよ。革新的でしたね。
藤本:
おぉー!なるほどですね。
クリス:
それでテレロボを見たときに同じことが起こるだろうなと思ったんですよね。
ビデオ会議システムと同じ世界になるなって。
藤本:
そういう流れだったんですね。
クリス:
そう。それでまずAvatar Robot for ZOOMソフトを作ったんです。
機能を極端にシンプルに、バックエンドをzoomにして。
藤本:
なるほど。バックエンドをzoomにした理由はあるんですか?
クリス:
会社でビデオ会議導入するのって意外と大変なんですよ。
会社のファイアウォールで制御されてるので。大体どこの大手企業もファイアウォールで制御するのが一般的なので、自分たちで許可してない機能を勝手に許可できないんですよね。
藤本:
確かにそうですね。
クリス:
ただzoomは当時、許可されてる会社が多くなってきてたから、zoomをバックボーンにすることで導入されやすいだろうなと思って、zoomにしました。
藤本:
そういった背景があったんですね。
クリス:
そうです。ちょうどシスコ(WebEx)、Microsoft(Teams/Skype)の他に第三勢力としてZoomがきてた時で。
開発環境もあったので決めました。
それからテレコミュニケーションの歴史を振り返ったときに、ユニファイドコミュニケーション+ロボットを想定したんです。
藤本:
なるほど。
クリス:
当時いろんなコミュニケーションツールが乱立してたんですけど。
既存のZoomユーザーはAvatar Robot for Zoomをすぐ使えるってコンセプトにしたかったんですよね。そういう流れからAvatar Robot for Zoomができました。
藤本:
時代の流れを読んだ結果という感じがします。
うーん。すごいです!貴重なお話をありがとうございました!
クリス:
ありがとうございました!
ということで今回はテレロボでの遠隔コミュニケーションと、zoomでのオンラインミーティングの違い続編として、テレロボでの遠隔コミュニケーションに最適なアプリ【Avatar Robot for Zoom】について、iPresence代表のクリスさんへインタビューした記事をお届けしました。