出張講義|先端技術への探求心を刺激するための講義【1.テレロボット体験編】!大分県立情報科学高校
テレロボットtemiの活用について等、出張講義を実施しました (23/11/14)
2023年11月14日、大分県立情報科学高校ではiPresenceの藤永が生徒へ向けて、iPresenceの取り組み事業やテレプレゼンスアバターロボット等の先端技術の活用について講義を行いました。生徒たちからは、先端テクノロジーに触れたことへの感動や、未来へ広がる活用アイデア、「貴重な体験ができた」といった嬉しい言葉を聞くことができました。今回は講義の導入部分である「テレロボット体験編」として、テレロボットを知らない生徒たちに対して実施した出張講義の内容をご紹介します。
企業 / 講師プロフィール
iPresence株式会社(あいぷれぜんす)はロボティクスなど先端テクノロジーを専門とした会社で、神戸市に本社があります。2014年に事業を開始しているので、テレプレゼンスロボット専門企業としての実績は約10年です。私たちは「Share the Experience」、体験をいかに遠隔から共有できるかをコンセプトにしており、研究開発や製品・サービスの提供をしています。さまざまな先端テクノロジー(AI・ロボット・メタバース・デジタルツインなど)を使って、人と人との関わりをエンパワーメント(活性化)していこうと活動をしています。テレポート技術を駆使して、業界ナンバーワンのテレポートコミュニケーション企業を目指しています。
高校生を対象とした講義内容 【1.テレロボット体験編】
テレロボットの説明
藤永:この教室にあるテレプレゼンスアバターロボット(以下、テレロボット)は、海外のメーカーが製造しているtemi(テミ)です。
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教室の真ん中にいる、テレロボット temi
藤永:temiを教室で動かすだけで、実際の教室の地図が5分ほどで作成されます。そして、その地図を保存するだけで、あらかじめ地点登録をしている箇所をクリックすることによって、自動でその地点に向かいます。センサーによって障害物を検知し、スムーズに到着しました。
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temiを管理するtemicenter上に保存された教室内の地図
藤永:地図を見ると、temiが動いている位置や状態がリアルタイムで把握できます。実空間とデジタル空間の対応を取り入れたこのアプローチは、「デジタルツイン」と呼ばれています。ぜひ豆知識として覚えておいてください。
テレビ通話の実演
藤永:何よりも、テレロボットはテレビ電話ができるため、実際に試してみましょう。私のPCから、教室にいるtemiと繋がりテレビ通話してみます。
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テレロボットtemiの内臓カメラから見た教室内の生徒の様子
藤永:temiは好きなところに移動して上を向いたり下を向いたりします。何が言いたいかというと、ロボットを遠隔操作させることで、ロボットが私の分身となっているということです。
遠隔地のテレロボットにテレポートできることを実演
藤永:テレロボットが私たちの分身となっていることを確認するために、試しにiPresence本社(神戸市)と接続してみましょう。次は別のテレロボットDouble3に繋いでみます。
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テレロボット( Double3 )の操作画面とDouble3内蔵カメラから見える神戸オフィスの光景
藤永:リアルタイムで神戸市のオフィスに接続しました。Double3の操作画面では、現地の映像と共に走行可能な床に白い点字が表示されます。そこを私たちがクリックすると、その位置にロボットが移動します。仕事中の開発メンバーに声かけてみましょうか。
藤永:芳賀(はが)さん。大分県の高校生にロボットの魅力を説明してください。
芳賀:わかりました。
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iPresence神戸本社にあるDouble3の内蔵カメラが映し出すリアルタイムの映像(左)と芳賀さんが手に持っているスマートフォンから映し出されるリアルタイムの映像(右)
藤永:Double3にはサテライトカメラといって、遠隔地にいる相手が持っているスマートフォンのカメラを通じて、自分が乗り移ったDouble3がどのように見えているのか同時に映像に映す機能があります。スマートフォンのカメラの映像を繋ぐためには、Double3上のQRコードをスマートフォンで読み取ることで、簡単に繋ぐことができるのもポイントです。
遠隔地のテレロボットの操作体験
藤永:では、先着1名にテレロボットを操作してもらいましょう。
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Double3の管理画面でタッチパネルや十字キーを押して、Double3を動かす生徒
藤永:このDouble3はモニターとカメラが付いているヘッドの部分の高さを調整することができるのですが、ヘッドの位置を下げると遠隔操作が安定します。体験してみてください。
遠隔地の人が、目の前のテレロボットにテレポートできることを実演
藤永:では今度は神戸のiPresence側から教室にあるtemiに入ってもらいましょう。今回は事業開発を担当する丸山さんが操作します。丸山さん、生徒たちにテレロボの説明をしてもらえますか。
丸山:わかりました。
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教室にいるtemiを遠隔操作して、前進させたり反転させながら、テレロボットの説明をする丸山。自身のPC内蔵カメラの映像がtemiのモニターに映し出されている。
藤永:なんでもいいので、丸山さんに質問がある人はいませんか。ぜひテレロボにテレポートしている丸山さんに質問してみてください。大分県中でもロボットを利用しての遠隔コミュニケーションが当たり前になる未来を体感してほしいと思っています。
テレロボットにテレポートしている人と、インタラクティブ(双方向)コミュニケーションを体験
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生徒や先生達の質問に、丁寧に答える丸山
【生徒や先生たちの質問】
「どのくらいが画角のズームができますか」
「下を見なくてもぶつからないように走行できますか」
「こちらは声がよく聞こえますがそちらはどうですか」
生徒や先生、関係者のみなさんからたくさん質問をしてもらいました。神戸にいる丸山さんがまるでそこにいるかのような感覚、丸山さんも生徒がまるで目に前にいるかのような感覚だったと思います。このようにテレロボットはインタラクティブな遠隔コミュニケーションが可能です。
社会でのtemi活用事例を学ぶ
藤永:では、これまでiPresenceがtemiをどのように活用してきたかの事例の動画がありますので、一緒に見ていきましょう。
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事前に収録した校長先生のメッセージ動画をtemij上で流す場面。インタラクティブな交流以外にも事前に収録した動画も流すことができる。
藤永:校長先生からのメッセージはいかがでしたでしょうか。このように学校側もさまざまな活用方法がありますよ。
さいごに
テレロボットを知らない生徒達が徐々に授業に前のめりになる姿が印象的でした。複数回に分けてこの講義内容をご紹介してまいります。次回はデジタルツインについての講義の模様をご紹介いたしますので、ぜひお楽しみに!
後半の「デジタルツイン編」の記事を読む>>