2025年6月12日、iPresenceは忘れられない一日を迎えました。 スペシャルキッズ未来構想チャレンジコンソーシアム主催の「どこでも万博 ~スペシャルキッズとつくる未来の万博遠隔体験~ iPresence会」が開催され、たくさんの笑顔が生まれました。

当日は、iPresenceと日頃から関わりのある病院や支援学校など約15団体にご参加いただき、約200名の子どもたちと先生方が、特別な遠隔体験に胸を躍らせました。私たちの自動移動型テレプレゼンスアバターロボット「temi」が、彼らを大阪・関西万博のイタリア館へと誘い、病院等にいながらにして、万博をリアルタイムで「みんなで体感」するという、まさに夢のようなひとときが現実となりました。

この記事では、このイベントがどのように企画され、どのような思いが込められているのか、そして当日の会場の様子や参加された皆さんの生き生きとした表情を、たくさんの写真と共にお届けします。

iPresence会当日の模様:笑顔と驚きに包まれたイタリア館ツアー

万博会場と病院を繋ぐ、イタリア館ツアーがスタート!

さあ、いよいよ体験ツアーの始まりです。この日、私たちは大阪・関西万博のイタリア館1階に設置されたtemiを操作し、子どもたちを万博会場へとご案内しました。 一般の来場客の方々で賑わう館内を、temiはまるで子どもたちの目の代わりになるかのように、ゆっくりと展示物の間を巡ります。

子どもたちに、この特別な万博体験を心ゆくまで楽しんでもらいたい。その一心で、スタッフ一同、気合を入れて準備を進めてきました。temiの操作はもちろんのこと、現地の雰囲気をどのように伝えれば最も喜んでもらえるか、どの展示物を重点的に見せるかなど、細部にわたって工夫を凝らしました。画面の向こうの子どもたちの笑顔を想像しながら、私たちスタッフもワクワクが止まらない時間でした。

今回のどこでも万博の舞台となる、イタリアパビリオン

どこでも万博仕様のtemiと、遠隔で繋がっている子どもたちの様子が写ったモニター

2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火リレーで使うトーチの展示を子どもたちに紹介

当日の「どこでも万博 iPresence会」では、temiを通じた活発なコミュニケーションが繰り広げられました。スタッフは、temiの画面越しに参加者の皆さんと積極的に交流。子どもたちからの様々な質問に丁寧に答えたり、現地のガイドの方が趣向を凝らして出してくださるクイズに一緒に参加したりと、インタラクティブなやりとりで会場は一体感に包まれました。

様々な展示物へと会場内移動して、展示LIVE映像を子どもたちに届けるtemi

ファルネーゼの像は約2メートルで、さらに台の上に配置されていました。展示物の高さがあってもtemiも上を見上げて視界に映像がしっかり収まります。

さらに印象的だったのは、子どもたちが遠隔の来場客の方々と交流する場面も生まれたことです。temiを介して交わされる言葉や笑顔は、まさに物理的な距離を超えた交流の証。子どもたちの好奇心と、それに応える来場客の方々の温かさが、会場全体を和やかな雰囲気で満たしました。

感動のフィナーレ!ファルネーゼのアトラスと記念撮影

体験の締めくくりには、特別な瞬間が待っていました。イベントの最後に、モニターには子どもたちの生き生きとした顔が大きく映し出され、イタリアパビリオン内で特に人気の高い古代ローマ時代の彫刻「ファルネーゼのアトラス」の前で記念撮影が行われました。

参加者からの声

イベント後、参加者の皆さんからは多くの温かいメッセージをいただきました。

  • 「子どもたちはもちろんのこと、スタッフも一緒に楽しんでいる様子でした。特に、発言を指名された際にみんなで答えるなど、一体感を持って参加できたことが、大変良い思い出となりました。」
  • 「児童・保護者は、万博に行くことはできないと思っていたのに、親子で参加できてすごく感動したと話してくださったり、どこでも万博に参加させていただいたおかげで、それぞれの子どもたちの貴重な経験・大切な思い出となりました。」

これらの温かいメッセージは、私たちがこれからも、すべての子どもたちに、心に残るような体験を届けたいというiPresenceの思いに向かって進んでいくための、大きな励みになります。

今後の展望

今回の「どこでも万博 iPresence会」は、子どもたちが未来に希望を持ち、様々な可能性に触れるための大切な一歩となりました。私たちはこれからも、スペシャルキッズ未来構想チャレンジコンソーシアムの一員として、テクノロジーの力を最大限に活用し、誰もが平等に世界と繋がれる機会を創出し続けていきます。
今後のiPresenceの活動にも、どうぞご期待ください。