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iPresence“千葉県の病院からバンドー神戸青少年科学館へ遠隔訪問ツアー!”の実施背景をインタビュー

“千葉県の病院からバンドー神戸青少年科学館へ遠隔訪問ツアー!”の実施背景をインタビュー

2022年1月、千葉大学医学部附属病院小児科に入院する子供たちが、テレロボtemiを使って神戸にあるバンドー神戸青少年科学館を訪問しました。
その時のことをiPresence営業担当へインタビューを行い、まとめた記事をお送りします。
当ブログに登場する動画は下記からご覧ください。

千葉大-科学館ツアー

千葉大-科学館ツアー


1、今回のツアーが実現することになったきっかけはなんですか?

千葉県にある認定NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズ様からのご紹介で実現しました。
ミルフィーユさんは千葉県内を中心に、小児がんのお子さんのサポートをされています。
弊社ではテレロボ学校生活参加サービス(https://teleroboschool.com/)でご支援させて頂いており、病気療養中のお子さんが、今回のようにテレロボを使って社会参加する機会をお手伝いできればと思いました。
  
バンドー神戸青少年科学館さんは、隣接する兵庫県立こども病院から科学館を遠隔訪問するツアーを2020年に既に実施されています。
組織として遠隔ツアーに対して前向きな姿勢、お気持ちでいらっしゃり、今回の遠隔ツアーも快諾頂きました。
  
2、参加者は何名くらいいらっしゃいましたか?
ヨチヨチ歩きのカワイイ赤ちゃんから小学校高学年児童まで、6名のお子さんが参加してくれました。

3、準備期間はどの程度要したのでしょうか?
最初に話が出たのは昨年の秋ごろです。
具体的な準備は年始から開始し、本番1週間前から一気に打合せや接続テストを実施して当日を迎えました。

4、ツアー内容は科学館の方が参加者の皆さんに合わせて企画されたオリジナルですか?
はい、そうです。
「科学」と一言でいっても、対象者の年齢によって理解できる範囲が異なります。
対象者にとって、易しすぎても、難しすぎてもよくありません。
参加される子供たちに興味を持ってもらえる内容を考えたいと科学館さんからのお申し出があり、事前にミルフィーユさんや担当のドクターとの打合せを経て決めて頂きました。
といっても参加者は赤ちゃんから小学校高学年まで多岐にわたっていたので、サイエンスコミュニケーターの方々にとっては難しい部分があったかもしれません。

興味を持ってもらえるよう、身近にある「たまご」と「車いす」を病院側に準備して頂き本番は実施しました。

5、私個人はアーチの実験がとても印象的で、思わず「おぉ〜!」と感嘆したのですが、ツアー内で印象に残ったことはありますか?
アーチの実験面白かったですね!
私もたまごの実験をしているときの病院側のお子さんたちの反応が印象的でした。
当日は本物のたまご(と、万が一割れたときのために受け皿になるボールも・・・)を病院側にもご用意いただき、実際にお子さんたちにたまごが割れるかどうか試してもらったのですが、「コワイコワい!ぎゃはは~」「割れなーい」といった反応がとても可愛く、臨場感があって、印象に残っています。

たまごをぎゅっーと握って、外側からぐっと力を加えても割れない。
でもひよこは鋭利なクチバシを持っているから殻を割って出てこられるんだよ!というサイエンスコミュニケーターの解説を聞いて、生命の神秘だな~、そして科学は身近なところにたくさん存在しているだなと思いました。
  
※遠隔ツアーを研究されている科学館さん、今回は講義の内容がきちんと伝わるよう解説専用のマイクをご準備頂き解説頂いたので、説明の内容がかなりクリアに聞こえました。(大人もフムフムと聞き入ってしまいました)

6、参加者の皆さんの反応が一番良かったのはどのシーンでしたか?
・ツアー開始前に病院内でもテレロボtemiを動かしたときの反応、
・上記たまごが割れるかどうか自分自身で試してみたときの反応、
・ツアーの最後に科学館のテレロボtemiを動かして自分の見たいところを見ているときの反応
の3つでしょうか。
ご自身がその「場」に参加しているときの反応が一番イキイキしていました。

7、今回のツアーを終えて思うことはありますか?
ツアー終了後、ミルフィーユの井上さんが「大人になった子供たちと話をすると、彼らは辛かった治療のことではなく、入院中の楽しかったイベントをとってもよく覚えている」と仰っていました。
科学館の皆さんの、科学に対する熱量が子どもたちにも届いていると良いな、大人になってもこの日のことを覚えていてくれたらうれしいなと思います。 

8、ツアーの内容を短くまとめた動画も制作していますので、ぜひいろんな方にご覧いただけたらと思います。ということで、最後に一言お願いします。
コンテンツ企画や、通信環境整備などまだまだ課題はありますが、少しでも多くの方にテレロボを使った遠隔ツアーを経験して頂きたいです。
ご興味お持ちの学校さん、特別支援学校さん、病院さん、その他の方もぜひご相談ください!

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